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 吾が心清々しい

「吾が心 清々しい」(わがこころ すがすがしい)

この言葉を唱え言葉として、髙宮八幡宮ではお勧めしています。
 この言葉は古事記の中で、須佐之男命が八俣の大蛇を退治なさり、草薙の剣を天照大御神に献上された後、お唱えになっています。そして、その地を須賀と呼びそこに櫛名田姫との新婚の宮をお作りになられています。そして、その清々し思いと勝利と新婚の喜びを

  八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに
   八重垣作る その八重垣を

とお詠みになっています。この歌は我が国最初の和歌と伝えられています。

 御神歌(牟田耕蔵氏)には

  吾が心 すがすがしいと 唱ふれば
   悪鬼不浄は 今消えさるぞ

  吾が心 すがすがしいと 唱へかし
   心清まり 身も清まらむ

とあり、また、「すがすがしい心とは 悲しまぬ心 恨まぬ心 心配せぬ心 くよくよせぬ心 ねたまぬ心 争わぬ心 一心に神を信じる心 信ずるとは頼りて任せること」とされています。

 清々しい心、清浄心は神心であり、神に通じる心です。人の心が清浄であれば、自ずから神に通じ災禍厄難は一切寄りつかないのです。しかし、人は肉体を持つが故に自我や私利私欲が湧き起こり、その心の波長に応じて妖魅邪霊の世界に通じ、災難や病気や事故などの不幸を招くのです。
 清々しい心、清浄な心を保つよう心掛けることが幸せの元です。常に「吾が心清々しい」や「祓へ給へ、清め給へ」と唱え念ずる事で気分も変わり、運も開けていくものです。日々の生活の中で考えなくても出来る単純作業が数多くあります。
 例えば通勤の歩きや乗り物の中、主婦であれば掃除や料理といった家事の間、食事やお風呂や洗顔の時など。この時間を心を浄化する祈りの時間にしてみてはいかがでしょうか。吾が心清々しいと唱えても、三分もすれば何か考え始めている事に気付くでしょう。それでも繰り返しやってみる。一動作毎に詞を唱える、行動や作業が変わる度毎に三回だけ唱え、後は清浄心で居られるようにお祈りしておくなど、工夫して試して見てください。
少し長続きする頃には、穏やかな心と笑顔の時間が増えてることでしょう。