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 住めば氏子 和の国 おクニのはなし ②

日本では国土を尊い神様であると考えています。神様と人は親子の間柄であり、人は自然・天地・国土から育てられている子供と言うことです。そして、国土の地域ごとに国魂神様、産土神様、氏神様が居られます。
 人は生まれた処の氏神様から魂を頂きます。移り住めばそこの氏神様から魂を守っていただきます。人の住む先々の氏神様が育ての親というわけです。それで、住めばそこの氏神様の氏子というわけです。
 住んだ土地の氏神様に氏子の生活すべてを見ていただくことになります。氏神様に親しく事細かに日常のことを御願い申し上げてもかまいません。それで心の不安が消えて、御願いしたことさえも忘れてしまうほどなら、充分にご守護いただけるものです。しかし、当然のことながら御礼は忘れてはいけません。
 人が亡くなる時も氏神様にお導きを受け、あの世へ送っていただきます。その時ご自分で死んだことをすぐに自覚して、この世の一切の執着を断ち切ることが出来ればこれに越したことはありませんが、なかなかに難しいことです。それで常日頃から神様に親しくお祈りさせていただく事が大切です。

 私どもはこの土地に住むことで、氏神様から様々なご加護を国籍や人種や宗教の違いに関係なく平等にいただいています。この国に産まれこの国に住むことがどれ程幸せなことでしょうか。諸外国の歴史や現在の状況を見ても痛感されます。