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先祖から「お知らせ」を頂く(お気づき)

人は何かしら勘が働くというか、何気ない日常の中に無意識に色々な情報を受け取っています。それを虫の知らせと言ったりしておりますが、何となく気になることや間の悪いことが起こったりします。人によってはさらには軽い災難や危ない目に遭うことが続きお祓いに来られたりします。

信仰する立場からこんな時、「お知らせ」「お気づき」を頂くと言います。そのことに対して無闇に不安になったり心配することはありません。まずは自らの言動を省みたり、大事な出来事が控えている場合は準備に充分に気をつけて行います。一度最初から物事を見直す機会を得たと、思い返すことも良いでしょう。また日頃の忙しさに追われて、なおざりにしていたことがないか自分の回りを見直すことも大切です。

特に多いのはご先祖からの祭祀の要求、つまり先祖供養にまつわることが多いものです。ご先祖の命日(月命日)に普段ではあり得ないようなことが起きたり、気付かぬ内にケガをしたり物が壊れたりすることがしばしば起こります。

知り合いの話ですが、何となく泡盛でも飲みたいと思っていたら、沖縄の知人から「どなん」という泡盛が送られて来ていたそうです。そのことを話をしながら晩酌にしようとした時、奥様が驚きを隠せない状態で、三日前に送られてきた泡盛は箱を開けていなかったから何が入っていたか知らなかったけど、夢でお爺さんが出てきて葉っぱで巻いた瓶を持ちながらこれは旨いんだ言っていたとのこと。それで自分が飲む前にお爺さんにお供えしたそうです。

その後その日がお爺さんの命日だったことと、父の代からの沖縄の知人とはお爺さんも面識があり生前よくお酒を頂いていたことが解ったそうです。それから毎日お酒をお供えするようにしているとのこと。奥様からは親子三代酒癖が悪いと言われているそうです。本人はめげずに息子を入れて親子四代と言っているそうです。

ご先祖が子孫との交流を求めて、自分の存在を伝えようとしている微笑ましい例えですが、中には厳しい「お気づき」もあり、そのほとんどは忠告やお叱りであると受け取り充分に留意したいものです。それによって未然に危険回避が出来ますので、感謝しつつ対応されると良いでしょう。

多くの場合、人はそのようなこととつゆ知らず、なんだか運が悪いの調子が悪いのと自分のことはさておいて人のせいにする始末。それではお叱りもだんだん厳しくなってしまいます。謙虚にいつも自分のことを省みるように神仏先祖に接していく者には、必ずお知らせがありますから素直に受け取れる心になっていましょう。