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神仏先祖(シン・ブツ・ホトケ)を祀る  先祖供養の重要性(功徳)

 

先祖供養というと仏教やお寺でする話と思われがちですが、本来、日本人の日常生活の一部として家や地域で行われてきた、信仰や宗教以前の日本人の生き方です。それで、相談を受けるときには必ず先祖供養のお話しをします。

霊学的には家や地域でしっかりご先祖(ホトケ)を祭らないから家庭や世の中でおかしな事が起きると言ってよいでしょう。不幸や病気の原因も大半は先祖浄化の問題です、その逆に先祖に徳があり浄化されていると自然に物事が上手く進んで行きます。

今は多くの家で神棚も仏壇もありませんので、神仏先祖に手を合わせるのは盆と正月の年二回程度の方が多いのではないでしょうか。本来は独身でも一人暮らしを始めると神棚を祀り、結婚して所帯を別にすると神棚と仏壇もしくはご先祖の霊爾(位牌に代わるもの)は揃えたいものです。若い人たちは親と同居しないことが多く、さらに長男などの祭祀相続者以外は親が死んでも仏壇は用意しませんので、常日頃から神仏先祖に手を合わせることなく一生を過ごしてしまうことになります。特に小さい子供の居られる家庭では大事な情操教育の機会を失います。

普段家庭で神仏先祖に祈ることがないと、日本人本来の人生観や死生観[自然に生かされ、神仏先祖(死者)と共生し、あらゆるものと和合する、融通無碍なあり方=随神]を身につけることが出来ず、死は日常のいとなみと切り離された受け入れがたいものと感じられるはずです。それでは常に不安を持ち死後に迷うことになり、死んだ後子孫やこの世に迷惑をかけることになります。それが不幸や禍の種となり子孫に巡っていきます。

 

神棚を祀る(産土様=氏神様)

一人暮らしだろうと、アパートだろうとお社を用意して必ず住まいの近くまたはその一帯の産土様のお札を祀ります。それはこの産土様が私どもの魂をこの世へ送り導く神様で、その地域に住む人の魂と生命を守り成長させてくださる親神様だからです。  人が生前も死後も共に導いていただく産土の神は、幽世の神の御子としてその場所の死後世界を治める神様ですから、死者のことをお願いする先祖供養には欠かせない必須の神様です。このことは江戸時代の檀家制度などの影響ですっかり忘れ去られています。しかし、神々の世界とこの世とあの世の関係は変わることなく続いています。

その点では一切御礼もせず、すっかり神様にご無礼してるわけですが。このことに気付いて神様と仏様を通して先祖を祀れば、御先祖方は大変なお蔭(喜び)を蒙ることになります。そして、その先祖の喜びは子孫にも神様から幸せとして導かれます。