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「神道がめざすもの」〈3.11以降の世界の状況〉講演 追想

「神道がめざすもの」〈3.11以降の世界の状況〉講演 追想

宮司 古賀靖啓

この3.11以降の世界の状況と副題の付いた講演を行われた前後は、渡辺勝義先生は審神者として大変厳しい世界を神界から見せられておられ、その様子は端から見ていても鬼気迫る物を感じずにいられない状況でした。この文章を添えることで誤解を重ねることなきよう念じつつ申しあげます。

審神者とは神界より神主育成の為、神同等の霊力を授かった者であります。この場合の神主とは幽斎を通じて神界に霊魂が入ることを許される者のことであり、神界よりその資格が付与された者を指します。それによって神々は神意を伝えてより良き世を成そうと願われているからです。

渡辺先生の残された文章は審神者に成られた後のものであれば、すべからくそこには神意の反映があります。天覧に浴した『鎮魂祭の研究』(博士論文)は皇室祭祀の意義を明らかにすべき為に神界より書かされたので、自分の能力でないと常々言われておりました。
さて、この文書を掲載して今回読み直して、畏れ多い御神意に気づき掲載すべきでなかったと思いこの文を書きました。

日本は明治期の日清戦争、日露戦争までは自国防衛の為の戦いであり、最善でなかったにせよ御神意に反することはなかった。しかしながら、それ以降は御神意に添う本来の国柄(大和)から逸脱し、先の文章の言葉で申し上げれば、日本は国策を誤り覇道の道を歩んだと言えます。それゆえ、本土空襲、広島長﨑の原爆投下を招いてしまった。

そして、3.11の東北関東大震災と福島原発事故は、覇道を許さぬ御神意に背く原子力を私利私欲の為進めてきたことへのご注意であるとしています。

そのことに目覚め一刻も早く、日本本来の神国のあり方、日本人の生き方に戻れよという神の御諭しであります。

どうぞ、この御神意(文書)を読み返し、神前でこの旨、日々お祈り戴けたら幸いです。必ずや神界照覧の上、ミコト持ちとして御守護戴けるものと拝察申し上げます。