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神様のレンタル

土地を購入され地鎮祭を行ったとしましょう。買った土地は自分の物ではなくこれは神様からの借り物です。購入代金は土地の使用料と言ったところでしょうか。日本の信仰では土地そのものが神であるとしています。神の気が強く宿るところが草木も良く育つ良いところとされています。草木などの命を保ち育てる力が神様の働きお力というわけです。

地鎮祭はこの土地を使わせて頂くご報告と、見えざる災いケガレを神様にお祓いして頂き、神気(生成化育の力・生命力、発展力・サキハエや弥栄の源)更新をお願いをしているのです。

この世界はすべて神様からの借り物であり、有り難く使わせて頂かなくてはなりません。その中でもつい忘れがちなのが自分の体です。親が作ってくれたのではありません。十日十月の間母親が設計図を基に心臓や肺を作るのでもなく、脳は少し設計変更が必要なんて事も無く、何もせず無作為(丸投げ)でよく言えば完全なお任せです。もちろんお任せした方は神様です。

体はお借りした大切な物だから大事に使い最後にはお返ししなければなりません。レンタル終了期日の契約はありません。いつ終わるやら分からない、明日をも知れぬ命というのが人だけでなくすべての生命の定めです。それでもお任せですから気にせず皆元気に暮らしています。それで自分の命さえ自分ではどうにも出来ず暮らしているのだから、人生で何があっても気にせず生きていこうと思っています。

さてレンタル料金のことですが、集金されたことがないので意識にないかも知れませんね。それは真心、感謝の心でお払いすることになっているようです。また、この世の中がすべて神様からの借り物ですから、世の中や人々にとって為になることでお払いする方法もあります。お払いが悪い滞納していると子孫につけが回るようなので注意が必要です。

人は産まれてくる時そして帰る時、幽世の産土神のお世話になります。命や暮らしは産土神の所管ですから、初詣でと言わず月参りがお薦めでしょう。または家に神棚を設けて遙拝するのが良いでしょう。

ついでに親先祖から戴いた財産、土地などは子供だからといってもらい放しにしてはいけません。お宝(食べ物をはじめ冨は自然の恵みからなる)や土地は神から戴く物ですから、神様に御礼申し上げるのはもちろんのこと、親先祖にしっかり先祖供養を通して御礼申し上げていないと、やがてお宝や土地の使用権を失うことになります。