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神棚を祀ろう

江戸時代の終わり頃には九十パーセントを超えてほとんどの家で神様が祀られていました。この頃は多くの人が借家住まいでしたので、時代劇で見る長屋の一軒ごとに神棚があったようです。落語のお話に出て来る熊さん八っぁんが毎日仕事の出がけに、ぱんぱん拍手して出かけていた情景が目に浮かぶようです。

朝起きてお天道様を拝み、井戸に手を合わせて水をくみ、釜戸を拝んで火をつける。そんな暮らしの中に神々は至る所で大切に祀られてきました。その神々を祀る心は神よりあらゆる物を頂き恵まれるとして培ってきました。そして、食べ物をはじめ、住まう家、生活の道具・雑貨類などすべての物を神からの授かり物として大切にしました。そして、正月には道具の年取りと言って道具を磨いてお供えをして正月を迎えました。どんな物でも決して粗末にはしなかった日本人、「モッタイナイ」と言う言葉もそれらが神から頂くものであるからこそです。

日本人の生き方・感性は自然を神として神から離れずにあることです。神を祀ることに心豊かに生きる為の大切な鍵があります。

日本人は神を思想信条などと違い、実在するものとしてその神気(雰囲気)に触れることを大事にしてきました。「禊ぎ」、「潔斎」などの〝清らかさ〟〝すがしさ〟の追求を通して、純粋な心になって神に出会うことを行ってきました。ご自宅にある神棚は心を洗い清める場所です。洗面所で手や顔を洗いお風呂で体を洗うのですから、心を洗う神棚も是非とも必要です。

神棚を祀ることはお住まいのパワースポットとして最も有効な方法です。マンションの一室であっても厳重にお清めして、神様をお鎮めすれば神気が充満するようになります。そうなれば、明るい感じの清らかな場所となります。また、妙な物の気などが入って来られなくなり、強く守っていただけます。
霊的な禍は寝ている時に入ってこられると言います。正しく神棚を祀る家ではあまり妙なことが起こった話は聞きません。

新居に越された時、結婚された時、子供が生まれたときなどを一つのきっかけとして祀り始めるとよいでしょう。
特に小さいお子さんに神様に手を合わせる習慣をつけることは、日本人として最高の情操教育の一つとなるでしょう。

世界の憧れクールジャパン。それは日本の自然や町の美しさ、日本人の人の良さや住みやすさなどの源である日本文化に影響されたものです。日本文化は国の成り立ち(神話)に強く関わっており、二千年以上かけて培ってきた日本人の生き方そのものです。それは神と先祖と人々が共に暮らし継承してきたものです。日本を神国と呼び、和の国(大和)と呼んだのもそのことからきています。

さあ、今年こそ神様をお祀りしましょう。日本人ならば神棚を祀って柏手打って、クールジャパンといきましょう。