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親孝行と彼岸祭

 「親孝行したい時に親は無し」、昔からよく聞かされた言葉です。親が子供に伝え、人生の先輩方が後輩に教え諭したものでしょう。人生の半ばを過ぎ仕事や家庭の務めも一段落付き、生活に余裕が出始めた頃、懐かしさや寂しさとともにやっと味わえる心持ちです。

亡くなった親やご先祖にさせていただける親孝行が、日頃のお祈りと盆・正月・春秋の彼岸に行う慰霊供養の祭祀です。

慰霊供養の日は懐かしい故人を偲びつつ、家の歴史や誇りを語り伝えるときです。家のお祀りを中心として、またその村や地域毎に日を同じくして町内の各行事や墓所の清掃の協力をしてきました。こうして地域の文化や伝統を継承してきました。

そして、慰霊供養を受けた先祖の喜びが、この世の幸(五穀豊穣・自然災害や争いのない平安)として子孫やその地域に返って来ると信じられ、先祖に心を合わせる祭祀を怠ることなく続けてきました。神や先祖を祀ることは古来からの日本の道であり、命や命の元を大切にすること=親孝行の道であり、日本民族が最も大切にしてきたことです。(皇室の神事優先)

 世々の祖 御霊供養の 有り難さ 
  その喜びは 身の幸となる

 御霊祭り こよなき事ぞ この家の
  栄ゆる基 病なきもと

 御霊等の 供養大切 己が家の
  固めの石を 日々つくなり

 ○ 秋の祖霊祭 9月22日 正午 ○