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永代供養とは?

ご主人と奥様とご子息2人と犬1匹の家族全員が妙な感じで調子が悪くいろいろなことが続くからとお祓いの依頼があり、相談を受けることになりました。

奥様にお話を聞いていますとご先祖の慰霊供養に問題が有るように思えるのですが、ご本人をはじめご家族は何も気付かず思い当たることも無いようです。それでも、何か変わったことは無かったですかと再三尋ねますと、昨年の夏に実家の永代供養をある宗派の本山でされていました。奥様の実家は姉と自分の二人姉妹ですから跡取りがおらず、お父様が亡くなられたおり母親の希望で永代供養にされました。考えるとそれ以来おかしなことが続いていると言い出されました。

そしてよくよく伺っていると、

家の宗旨と永代供養している本山の宗旨が違うということ
その本山が遠いのでお墓参りはそれ以来行けず、今後も行く予定は無い
永代供養した折りに仏壇もお位牌も処分して無い

ということでした。ご本人たちは悪気は無く知らないこととは言え、ご先祖が気の毒になって参りました。

永代供養をしたからと言って、子孫が居るのにもう二度と手を合わせることも無いなんてことは、先祖に対して非礼極まりなく、先祖を無縁仏扱いにしていることになります。家の宗旨を変えたい場合はご先祖に充分にお断りして行います。まず最低百日間は幽世の神と産土の神をはじめ今の宗旨のご本尊にお願いし、合わせて真心を尽くしてご先祖にも納得してもらうべきです。昔から家を守るとは、家業を継ぎ、祖霊祭祀を嗣ぎ、ご先祖様の志と家名を守ることです。そこには並々ならぬご先祖の思いがあります。軽はずみな思いつきで行うと大変危険なことになります。

この方はお墓も用意されていなかったようです。近頃は遺骨を納骨せずに家の仏壇に置いていたり、置物にして家に飾ったり、アクセサリーにして身に付けることもあるようですが、お骨はお墓に埋葬することがとても大切なことです。

この先祖祭祀を一切やめてしまう、勝手な宗旨替えをする(家や先祖を否定したり、誤った信仰に入る)、納骨しない、この三つのことは病気をはじめ家運衰退にいたる様々なトラブルの原因になりますので本当に要注意です。

永代供養という言葉の響きは良いのですが、人の先祖を日々に、また月命日に、年忌毎にどれ程手厚く供養して下さるのか知りえません。実際は永代供養という法要を一回して、その後はその他大勢様ということではないでしょうか?

ご先祖もご自分の子孫がおられる限りは、子孫からの真心こもった慰霊供養をしてもらいたいはずです。

それらの間違い勘違いを説明し、先祖が喜ばないことをして、子孫だけが良いはずが無いことを話しました。とにかくご自分で実家の慰霊供養をする気持ちになって戴けたので、仏壇位牌が無くとも宗教や宗派を問わずに出来るお祈りをお教え致しました。

それから一週間後お礼参りにこられ、お祓いを受けた次の日の朝に、ご主人は腎臓結石の痛みが続き手術を受ける予定でいたのですが朝のトイレで結石が出たようで、それ以来痛みが消えてしまった。さらに、入院中の愛犬は血小板の異常で全身の皮膚から出血していたのですが、その日の夕方には急に数値が良くなり取り敢えず退院し、寝たっきりだったのが、五日後に神社にお参りに出かける時には立ち上がって尻尾を振り出した。また、ご自身も続いていた、頭痛と咳が取れてしまったそうです。

ご当人はそれらの起きたことが本当に不思議なことだとおっしゃいます。それは、神様、仏様、ご先祖様の実在に気付き本当の幸せに至るチャンスを頂いたのです。神様の導きを受けお蔭を頂いたことへの心からの感謝の気持ちや、神仏と先祖の御霊の実在に対する実感と畏敬の念を持つきっかけとしていただき、どうかこのチャンスを大切にして欲しいと祈っています。

(まずご先祖をきちんと祀ることを行って、必要あらば永代供養を考えて下さい。)