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威儀を正す

「威儀を正す」とは、身なりや形を整え、礼儀・作法にかなった動作、立居ふるまいをすることをいいます。「居ずまいを正す」とも、「威儀をつくろう」ともいいます。
語源の「威儀」とは僧侶の袈裟につけてある平たい紐のことですから、「威儀を正す」とは神仏を礼拝するにふさわしい心身状態になることです。

服装や言葉の乱れについてはいつの時代も言われていることですが…。近頃は普段の人づきあいから冠婚葬祭までもが簡略化されていますが、「威儀を正す」や「かしこむ」という事があってこそ人は精神性を高めていくものです。礼儀作法を尊ぶ「儀式」や「つき合い・人間関係」は人の心の成長には欠かせないものとなっています。

日々行う挨拶や神仏への祈り、食事の作法などのささやかなことや躾けと言われることから、家や地域で行う年中行事に至るまで、何一つおろそかにしてよいものはありません。

大人が威儀を正す様を見て、子供は神仏に繋がる心のあり方、「畏敬・慎み」「五常(道徳心)」などを自ずから感じ取るものです。